連載の“延長戦”こと、課外授業編の第2回です。1回目は楽天イーグルスアカデミーについてお話しました。今回は、普段のスクールでも野球教室でも伝えているキャッチボールの大切さをテーマにしたいと思います。
キャッチボールは少年野球の子どもから、社会人・プロまで全てのカテゴリーで最も重要な練習のひとつと言えます。キャッチボールは1から基本を学べますし、応用的な動きも取り入れられます。
まず“捕る”ことから
野球の特性上、投手以外はボールを捕らないと投げられないので、捕り方からお話します。イーグルスのスクールに来る小学生には、まずグラブをしっかり開くように伝えています。グラブをつけた方の手をパーにして、相手が投げたボールを手の平にパンと当てて、グラブを閉じるイメージです。窓を拭く動きのようにグラブを使うと、手の平が相手に向いて自然な形で捕球できます。
ボールを捕る時に大事なのは、足を動かすことです。その場から動かず、腕だけを伸ばすのではなく、前後左右に足を動かして、自分から捕りやすい位置に移動します。足を動かせないのは、どこに動けばいいのか分からないからだと思いますが、はじめは間違えてもいいので、移動して捕る練習をしてみ...