台湾プロ野球、後期シーズンは林威助監督&平野恵一統括コーチの中信兄弟が優勝

2022.10.27(木) 07:00 駒田英(パ・リーグ インサイト)
昨年わずか1イニングのみ登板の吳哲源(中信)が、規定投球回数を達成し11勝(C)CPBL

最大7ゲーム差から猛チャージで逆転優勝、年間順位1位は楽天に 

 前後期シーズン60試合、5チームで行われている台湾プロ野球は、前期に続き、後期も混戦となった。10月22日、首位の中信兄弟に2ゲーム差ながら、残り3試合を全勝すれば、同率で61試合目の優勝決定戦に持ち込む可能性を残していた前期優勝の楽天モンキーズは、本拠地、楽天桃園球場で味全ドラゴンズと対戦した。
 試合は、2対1と楽天リードで迎えた9回表、回跨ぎで続投したクローザーのヘーゲンズがあと一人の場面から乱調で4点失い、逆転を許すまさかの展開に。その裏、粘りをみせ同点に追いついたものの、結局、延長12回の末、5-5で引き分け。この瞬間、楽天の後期優勝の可能性が消滅し、中信の18度目(前身の兄弟エレファンツ時代を含む)の半期シーズン優勝が決定した。
一方、19日の時点で後期優勝マジックを1としていた中信も、この時点では、直接台湾シリーズに直接進出できる年間順位1位の可能性を残していた。しかし、20日、楽天が統一セブンイレブンライオンズに勝った中、20日と21日、本拠地・台中インターコンチネンタル球場で行われた味全戦で、実に1カ月半ぶりとなる連敗を喫し、年間3位、味全とのプレーオフ(5勝3勝制)に、1勝のアドバンテージをもって回るこ...

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