「育成の期間に頑張って支配下になれた。その気持ちは忘れちゃいけないよ」
福岡ソフトバンクは2日、育成選手だった中村亮太投手を支配下登録したと発表した。同日、NPBからも支配下選手として公示された。新たな背番号は「60」となる。同日、会見に臨んだ中村亮は「これでプロ野球選手になれたので、ホッとした気持ちです。1軍で活躍するのが小さい頃からの夢なので、これからもっと厳しい戦いになると思うのでもっと頑張っていきたい」と喜びを口にした。
2020年の育成ドラフト8巡目で福岡ソフトバンクに入団。この年指名された選手の中では最下位での指名だった。昨オフには千賀滉大投手、石川柊太投手の自主トレに誘われて参加。そこで2人から「ゆっくりしている暇はないよ」と声をかけられた。「日頃から生活する中で球界を代表する2人でも常に野球のことを考えている。自分は浅いな、と」と感じ、野球に打ち込んできた。
支配下昇格の知らせを受け、先輩2人にも報告した。祝福の言葉と共に、2人からは「育成の期間に頑張って支配下になれた。その気持ちは忘れちゃいけないよ」とも助言された。中村亮の胸にも「初心を忘れず、どんな凄い選手になっても謙虚な気持ちで頑張っていこうと思いました」と、強く刻まれた...