昨年のドラフト会議では、今井達也投手(埼玉西武)や藤平尚真投手(楽天)といった高校生や、田中正義投手(福岡ソフトバンク)、佐々木千隼投手(千葉ロッテ)といった大学生の動向に大きな注目が集まった。
その一方で、なかなか大きな注目を浴びることは少ないながらも、即戦力として期待され、指名されることが多いのが社会人野球に所属する選手たちである。
社会人野球は夏の「都市対抗野球大会」と秋の「日本選手権」が大きく華やかな舞台。プロを目指す20歳前後の選手から、30代半ばを迎えるベテランまでが一同に会し、一発勝負のトーナメントの中で、レベルの高いプレーが繰り広げられる。注目度は夏の甲子園ほどではないものの、社会人出身の選手、殊に全国大会での表彰経験のある選手は、プロで成功する傾向にある。ここでは過去5年(2012~16年)の大会で表彰された選手の中から、プロでその名を馳せるに至った選手達を見...