日本プロ野球の世界において、外国人選手は常に厳しい立場に立たされている。来日するや否や、異文化への適応もままならない中で主力級の活躍が求められ、シーズンを通しての結果が求められる。そのうえ、一軍に登録できる外国人選手は最大4人までであり、多くの外国人選手が在籍するチームでは活躍するチャンスそのものを得ることすらも難しい。そしてチームの中心として機能できなければ、多くの場合は彼らに翌年のチャンスが巡ってくることはない。
しかし一握りの外国人選手たちは、日本のスタイルに順応していくことで、日本球界で長くプレーする機会を得る。今回は2017年シーズンもパ・リーグで躍動するであろう外国人選手たちをご紹介していきたい。
まずは楽天のウィーラー選手。2015年に来日した当初は「内外野どこでも守れる」「田中将大投手(現・ヤンキース)の元同僚」といった触れ込みでやってきたが、開幕から打撃面での苦戦を強いられる。開幕戦の3月27日こそいきなりホームランを放ったが、以降8月の半ば頃まで打率が2割を下回る結果に。期待された長打力の面でも、8月までで6本塁打に...