千葉ロッテ・梶原広報の広報術(前編)

2018.5.28(月) 12:34 パ・リーグ インサイト 武山智史
グラウンドで笑顔を見せる梶原広報【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

球団が発信しなければ今後生き残れない

「球団が発信しなければ今後生き残れないと感じます」
昨年1月の記事「千葉ロッテ『広報カメラ』の仕掛け人に聞く」にて千葉ロッテ広報・梶原紀章氏は球団広報の役割についてこう語っていた。そんな梶原氏はどのような思いでファンに情報発信をしているのか…。前編は梶原氏が得意とするコラム執筆について聞いた。
梶原氏は元スポーツ紙記者という前職を生かし、様々なネットメディアで球団、選手についての記事を執筆している。地元・千葉日報では連載コラム「千葉魂」を持ち、2月の春季キャンプ期間中は毎日コラムを2本執筆した。「2月のキャンプは野球ファンに対して見本市のような時期。新しい魅力、期待感を煽るためにあえて自ら積極的な情報発信を心がけました。少しでも新生井口マリーンズに希望、ワクワクするような期待を持ってもらい球場に足を運んでもらいたいという戦略の下です」と振り返る。

コラムの内容はどのようにして浮かぶか

以前から梶原氏は球団発行の「マリーンズマガジン」や、西村徳文監督時代には球団携帯サイトに「七転八起」と千葉ロッテファン向けの媒体で情報発信をしていた。それが2014年、千葉日報を皮切りにネットメディアを中心に活躍の場を広げる。そこにはどんな意図があった...

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