打率「最下位」からの逆襲。東北楽天・辰己涼介が定位置死守へ“守備の人”脱却の秘策とは

2022.2.18(金) 11:00 Full-Count
楽天・辰己涼介※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

東京ヤクルトとの練習試合で右中間へ満塁弾

 楽天の辰己涼介外野手が17日、キャンプ地の沖縄・金武町で行われた東京ヤクルトとの練習試合で右中間へ満塁本塁打を放った。プロ3年目の昨季は中堅のレギュラーを獲得し、ゴールデングラブ賞も初受賞したが、打撃は課題のままだ。今春は定位置争いが激化する中、生き残りをかけて新打法に取り組んでいる。
 辰己は1点リードの3回無死満塁、東京ヤクルト2番手・金久保の高めのストレートをとらえ、右中間芝生席へ飛び込むグランドスラムとした。「高めの球を自分のポイントできれいに打てた。現時点で思い描いている打撃ができた」と自画自賛だ。
 もともと抜群の身体能力を誇り、昨季は快足を生かした広い守備範囲と強肩でゴールデングラブ賞に輝いた。打撃の方もオープン戦では12球団2位、同僚の島内に続く打率.385をマーク。「1番・中堅」で出場した北海道日本ハム戦との開幕戦では、上沢から逆方向の左翼へ初回先頭打者弾を放った。ここまでは良かったが、打率はみるみるうちに下降。初めて規定打席こそクリアしたものの、パ・リーグの規定打席到達者29人中、最下位の.225...

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