デスパイネの穴は千葉ロッテ・井上が埋める

2017.2.12(日) 00:00 パ・リーグ インサイト マリーンズ球団広報 梶原紀章

石垣島春季キャンプ前日の1月31日。恒例の一、二軍合同で行われる全体のミーティングが催された。その中でひと際、険しい表情で指揮官の言葉を聞き入る井上晴哉内野手の姿があった。ルーキーイヤーに開幕4番に抜擢されるなど大きな期待をかけられながら怪我にも悩まされ、なかなか思うような結果を出せずにプロ4年目を迎えた。アルフレド・デスパイネ外野手が退団した今季は和製大砲候補として大輪の花を咲かせる事のできる絶好の好機。この機会を逃すまいとする野獣の目をしていた。
「今年はマジでやらないといけない!もう何回もチャンスがあるというものではない。これまで打撃で期待をかけられているのに、応えられていない。自分にとって勝負の年なんです」
昨年のマリーンズ開幕ダッシュの立役者と言っても過言ではない。3月25日、まだ肌寒さの残る本拠地でのシーズン開幕戦。井上は6番・ファーストでスタメン出場をした。マウンドにはファイターズのエース・大谷翔平選手。初回に1点を先制した直後の2死1,2塁。1ストライクからの2球目。変化球を迷うことなく振り抜くと、打球はレフト線に落ちた。2点適時打。難攻不落と思われた絶対エースをいきなり打ち崩し、チームを勢いづかせた。この試合、井上はプロ1年目以来、2度目のお立ち台...

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