スポーツの世界には人材が圧倒的に足りていない。これはスポーツ業界に限ったことではないかもしれないが、現場で働くスタッフなどからよく耳にする言葉だ。
人材不足から来る日々の運営に追われる現状のスタッフの多忙さ。学生や球団で働きたいと希望する者たちを生かすことがまだまだ難しい現状はあるが、パシフィック・リーグでは球団単位で積極的に人材育成に取り組む球団もある。
2018年度4月から福岡ソフトバンクホークスは地元九州産業大学と共に人材育成に取り組むプロジェクトを開始した。新学部として開設したばかりの人間科学部スポーツ健康科学科では今後、球団と球界を支える人材育成を行うため、福岡ソフトバンクホークスで働くスタッフたちによるプロ野球ビジネスの現状を学ぶスポーツビジネス講座が開かれることとなった。教室での授業だけではなく、実際にヤフオクドーム、タマスタ筑後などの施設への“課外授業"...