北海道日本ハム栗山英樹監督が見せたリスク管理術 外野の穴を埋め、新クローザーは復調

2021.7.27(火) 18:58 Full-Count
最下位で前半戦を終えた北海道日本ハム※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

開幕前から「4人目の外野手」設定、主力不振の影響を最小限に

 北海道日本ハムは30勝42敗9分の借金12、パ・リーグ6位で東京五輪の中断期間を迎えた。かつて在籍した大谷翔平投手の大活躍とは裏腹に、厳しいシーズンが続いている。6月28日にはパ・リーグの借金をすべて1チームで抱え、3位には勝率5割の3チームが並んだため“単独Bクラス”とも言われる異常事態が起きた。他チームとの差は小さいとは言えない。
 栗山英樹監督は2012年の就任以来、今季が10年目の指揮となる。これは“親分”こと故・大沢啓二氏の第1期政権(1975~83年)を上回る球団史上最長。今年4月には、大沢氏が北海道日本ハム通算11シーズンで残した631勝を超え、球団史上最多勝監督となった。
 10年間で優勝2度(2012、16年)日本一が1度(2016年)という栄冠がある一方、2017年以降の成績は5位、3位、5位、5位と苦しいシーズンが続いている。北海道日本ハムは余剰戦力を極力保持せずに戦うスタイル。監督の現状把握と選手起用は、チーム成績に大きな影...

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