5月9日、福岡ソフトバンクの内川聖一内野手が2000安打を達成した。敵地・メットライフドームでの埼玉西武戦、8回に迎えた第4打席で中前安打を放って達成。史上51人目となる大記録達成だった。
天才打者も若手時代は苦難の連続だった
大分工業高校から2000年のドラフト1巡目で横浜(現・横浜DeNA)から指名を受けた内川選手。若手時代はイップスや体調不良などで苦しんだが、2008年、日本プロ野球歴代7位、セ・リーグの日本人選手として史上最高となる打率.378で首位打者に輝き、最多安打、最高出塁率を獲得。「球界最高の右打者」として一躍スターダムにのし上がる。
翌年の第2回「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」では日本代表の世界一連覇に貢献し、2010年オフにFAを行使。プロ生活をスタートさせた横浜から、地元・九州の福岡ソフトバンクに活躍の場を移すことに。
その卓越した打撃技術はパ・リーグにおいても遺憾なく発揮され、移籍初年度の2011年に交流戦MVPを獲得。打率.338で首位打者も獲得し、長い歴史を誇る日本プロ野球において史上2人目となる「両リーグで首位打者」の快挙を...