重圧から解放され、笑顔がはじけた。福岡ソフトバンク・内川聖一選手が9日、史上51人目の2000安打を達成。8回1死1塁、武隈投手の3球目を、中前にはじき返した。
敵地のメットライフドームも、温かい拍手に包まれた。一塁ベースに到達後、2000安打の“先輩”松井稼頭央選手、そして福岡ソフトバンク王貞治会長から花束を贈られた。自身ちょうど1800試合目での達成は、榎本喜八の1830試合を抜く史上9位の速さ。35歳9か月は福本豊と並ぶ史上11位タイの若さ。平成の安打製造機は、歴代の名選手の中でもハイペースで節目を迎えた。
1999安打を記録してから15打席目。好打者からは想像もつかないスランプが待っていた。「ちょっと打席の中で自分が自分じゃないような、フワフワした感じでした」。大記録のプレッシャーは想像...