昨年のシーズン最多安打日本記録達成でメディア出演や取材のオファーが殺到し、例年に比べて忙しいオフを過ごしたという秋山翔吾選手。当然ながら記録に関するコメントを常に求められたが、達成感や充実感を口にすることはほとんどなかった。
「そういうことを感じるのは、引退してからじゃないですかね。引退して、もしこの記録がまだ日本記録として残っていたら、2015年はよくやった年だったと振り返れると思います。でも、現役でやらせてもらっているうちは1年の記録で一喜一憂することはありません。優勝はできなかったわけで、その力になっていないと思えば、まだやるべきことはたくさんあると思っています」
あくまで、2015年にいい成績を残せただけ。よかった年のことばかり考えてそれを再現しようとしても、すべてにおいてその年と同じ感覚に戻れるわけではない。「今年は今年」と次のステップへと切り替えるのは、今回に限らず毎年のこ...