2020年ドラフトで育成3位指名を受け埼玉西武に入団し、明るいキャラクターも魅力の宮本ジョセフ拳。野球を始めたキッカケは、幼少時、実家の前の壁に貼りだされていた部員募集の張り紙を目にしたことだ。そんなジョセフは野球の魅力を“難しいこと”だと話す。一体どういうことか?
「難しいからこそ成功(打てた)した時の喜びが大きいからハマるんです」と目を輝かせながら熱弁する。今、自身の立場は「育成選手」。夢の世界に飛び込んだ一方で、立ちはだかっているのは、乗り越えなくてはならない大きな壁。しかし、それもジョセフが話す“難しいこと”の一つ。目標に向かって連日居残り練習をするなど努力を重ねる背番号123の姿は、見ていて気持ちがいい。
「まずは支配下登録という大きな目標があるので、ひとつひとつの内容と結果を良くしたい」と今シーズンの意気込みを語ったジョセフ。「凡退するにしても、どれだけ粘れたか、投手に嫌な打者だなと思わせることができるか。ヒットでも、何も考えずに打ったヒットではなく、投手の心理や自分の打球イメージをしっかり考えたうえでのヒットにしたい」とヒット1本の内容に...