昨季は速球の被打率.000、失点は3試合のみ……唐川侑己が見せた安定感の理由を数字で探る

2021.5.1(土) 11:00 パ・リーグ インサイト
千葉ロッテマリーンズ・唐川侑己投手(C)パーソル パ・リーグTV

千葉ロッテ一筋13年。リリーフとして復活を果たした唐川侑己投手

 唐川侑己投手は2007年の高校生ドラフト1巡目で指名を受けて以来、マリーンズ一筋13年の現役生活を送ってきた。地元・千葉県出身ということもあり、若手時代からファン人気も高い唐川投手。早くから一軍の舞台で台頭して将来を嘱望されたが、その後は相次ぐケガに苦しみ、なかなか本来のポテンシャルを発揮できない時期が続いていた。
 しかし、2018年のシーズン途中に、それまでの先発から中継ぎに転向したことが一つの転機となった。同年には中継ぎとして登板した21試合で自責点1、防御率0.36という抜群の成績を残し、リリーフ適性の高さを示した。続く2019年はやや安定感を欠いたものの、2020年は7月末の一軍昇格以降素晴らしい投球を見せ、勝ちパターンの一角に定着。最後まで離脱することなくフル回転し、チームの上位進出にも大きく貢献した。
 今季喫した失点はわずかに4で、失点を許した試合は3試合のみ。実に32試合中29試合で無失点と、数字の面でもその安定感は際立っていた。FA権を所持していたこともあり、シーズンオフにはその動向が注目されたが、これまで13年間を過ごしてきた千葉ロッテへの残留を選択。頼れるセットアッパーの残留に、胸をなで下ろしたマリーンズファンも多いことだろう。14年目となる2021年もここまで15試合に登板し11H、防御率0.61(※5月1日試合開始前時点)と安定した成績を...

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