沖縄出身、高校は大分、四国・徳島で腕磨き“最短”でプロへ
■埼玉西武 3ー1 千葉ロッテ(27日・メットライフ)
プロ2年目・20歳の埼玉西武・上間永遠(うえま・とわ)投手は27日、本拠地メットライフドームで行われた千葉ロッテ戦に先発し5回5安打無四死球1失点の好投。プロ2年目にして初勝利を挙げ、チームの連敗を「6」で止めた。今年4月8日の楽天戦で1軍デビューしたばかり。通算3試合目の右腕がチームの救世主になれたのはなぜか──。
お立ち台でウイニングボールの行方を聞かれると、「お母さんにあげたいと思います」と即答。沖縄・那覇市生まれで、現在41歳の母・多美子さんに女手一つで育てられた。「『勝てたよ』と伝えたい。感謝しています。高校で県外に出る時も、『自分が思う通りに』と言ってくれて、大会の時にはいつも見に来てくれました。負担をかけたかもしれないけれど、ひとつ恩返しができたかなと思います」。朴訥とした口調で言葉を...