2016年シーズンが終了して2ヶ月近くが経過し、秋季キャンプやファン感謝イベントも終わりを迎えた。これからの期間が選手たちにとっては貴重なオフシーズンを迎えることとなるが、若手選手の多くが早くも2017年シーズンを見据え、教育リーグや自主トレーニングなどで汗を流している。
今季、これまでの成績からは予想がつかない活躍を見せた選手、新人ながらほとんど一軍の舞台で活躍を続けた選手などもいる中で、来季に懸ける思いが強いのは、やはり自身の成績に納得のいっていない選手たちだろう。どうしてもメディアで見かける機会の多いごく一部の選手にばかり目が行きがちだが、そもそも一軍に昇格できるということ自体が、限られた選手にしか許されない権利であり、二軍の選手たちにとっては途方もなく高いハードルでもある。
しかし、今年のパ・リーグ新人王に輝いた高梨投手は、受賞の場で「去年の今頃はこの賞を獲れるとはまったく思っていませんでした」と語っていたように、昨季まで一軍で未勝利であった。それがたった1年で新人王である。つまり来季、高梨投手のように躍進を遂げられる可能性は、今季思うように結果が出せなかった全ての選手に秘め...