「スポーツに関わる仕事」と一口に言っても、多種多様だ。今回は、パシフィックリーグマーケティング株式会社が運営するスポーツ業界専門の転職エージェントサービス「PLMキャリア」を通じて転職された方にインタビュー。転職のきっかけや仕事の魅力を紹介していく。
行政と同じ思いを共有する
プロ野球球団の経営・運営に関わる業務は多岐にわたる。ここまでは想像の範囲ではないだろうか。元々競技経験やファン歴が長ければ、チームの強化、編成といった現場に近い業務はイメージがしやすい。また球場での観戦が好きだという方は、グッズやチケット、イベントなどファンサービスに関わる仕事も身近に感じられるだろう。いずれもプロ野球に限らず、プロスポーツチームで仕事をしたいと考えた場合、ある程度の予想をつけて目指せるものだ。しかし、今回お話をうかがった田中さんは、転職活動の際にまったく想定していない業務があることを知ったと言う。それが行政との折衝という仕事だ。
「プロ野球という華やかなイメージよりはかたい仕事、立ち位置、職種です。ボールパーク統括室という部門の中で、いわゆるプロ野球の試合にかかわる興行を運営するチームと、球場及び外周のエリア管理、マネジメントをする施設管理という二つのグループに分かれていますが、その後者が私の担当となります」
千葉ロッテマリーンズに限らず、プロスポーツにおいて、スタジアムそのものや周辺の土地が行政のもの、公共財であることは多い。千葉ロッテの場合、球場そのものは千葉市、外周及び周辺エリアは県立公園の中に位置しており、千葉県が管轄している。そのため施設管理の仕事では、球団の中と外との調整が...