日本シリーズ第6戦。北海道日本ハムファイターズが広島での2連敗から本拠地・札幌ドームで3連勝をマークし、日本一制覇に王手をかけた後に迎えた試合だった。そこには真っ赤に染まるマツダスタジアムで声を枯らしてファイターズを応援するファンの姿があった。
さかのぼると、試合の4時間以上前からファイターズファンはスタジアム周辺に集まっていた。応援団仲間が集結していたり、ファイターズの選手の球場入りを待っていたりとその過ごし方は人それぞれだった。勝利すれば10年ぶりの日本一と、王手の掛かった一戦なだけに地元北海道のテレビ局や新聞社もファイターズファンを見つけてはインタビューを敢行していた。
そんな中、ファイターズの陽岱鋼選手のユニホームを身にまとった夫婦がいた。話を聞くと、その家族は台湾からわざわざやってきたとのことだった。パシフィックリーグマーケティングをはじめとするパ・リーグ球団の台湾での活動がこのような形として、広島にあらわれていたのだ。日本シリーズという舞台にわざわざ海外から観戦に来るファンが増えれば今後またその価値も高まって...