皆さんはご存知だろうか。プロ野球球団である北海道日本ハムファイターズが“読書促進活動”を行なっていることを。「ファイターズ読書促進全道キャンペーン・グラブを本に持ちかえて」と名付けられたその活動は今年で6年目に突入。活動内容はブックシェアリング、オリジナル絵本の製作、図書館での企画展、夏休みに設定冊数を読了した児童の試合招待。その他多岐にわたり、活動は現在も精力的に続けられている。一見相反するものに思える、プロ野球と読書。ファイターズはなぜ「読書」に焦点をあてたキャンペーンを続けるのか、そして活動を通し描く未来とは……
お話をうかがったのは、企画の発案から現在も同キャンペーンを担当されている、広報部長の見田浩樹さん。キャンペーンの原点は、ふと目に飛び込んできた選手たちの読書する姿だったと言う。
「私自身がチーム付広報としてキャンプやビジター遠征に帯同していて感じたのが、移動の飛行機の中で読書をしていたり、キャンプの部屋に本を積み重ねている選手の多さ。さらに栗山英樹監督が大変な読書家であり、采配やコミュニケーション力を磨くヒントを書物から得ていることから、広報としてこうした事実をもっと世の人に知ってもらいたいと感じるように...