時短効果もある?「無観客試合」の試合時間を、過去11年の平均や打撃成績から分析

2020.6.30(火) 12:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
2009年から2019年までの延長戦も含めた全試合の平均所要時間(C)PLM

2020年シーズンは、各地の試合時間が短縮傾向にある

 2020年のNPBでは、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、開幕から無観客での試合開催が続いている。その影響で、5回終了時をはじめとした各球場でのファンを楽しませるための演出も軒並み省略されている。球団公式キャラクターやチアリーディングチームのパフォーマンスを楽しんでいたファンにとっては、寂しい状況が続いていると言えそうだ。
 その一方で、昨季までに比べて、個々の試合の所要時間が短くなっていることを実感しているファンもいることだろう。実際、6月26日の試合終了時点でのパ・リーグの平均試合時間は、9回までに決着がついた試合が3時間3分、延長戦を含めても3時間10分と、平均2時間台に迫ろうかという短さとなっている。
 その理由としては、先述した球場演出の簡略化に加え、延長戦の最長イニングが昨季までの12回から10回に短縮されたことも挙げられる。また、長くとも延長10回までに試合が終わるということもあって、各チームが早めの継投策に切り替えるケースも増えており、その結果として、試合展開自体もスピーディになりやすく...

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