【球界と共に3】楽天元社長が明かす東日本大震災時の裏側 球界と星野監督が示した覚悟

2020.4.29(水) 20:31 Full-Count
楽天でオーナー兼球団社長を務めた島田亨さん※写真提供:Full-Count(写真提供:株式会社 USEN-NEXT HOLDINGS)

島田亨さんインタビュー後編、東日本大震災時の経験を語る

 新型コロナウイルスの猛威を受け、プロ野球は未曾有の危機に立たされているが、2011年に東日本大震災の影響で開幕が延期された経験からは、何らかの教訓を抽出できるはずだ。当時被災地に本拠地を置く東北楽天ゴールデンイーグルスでオーナー兼球団社長の重責を担っていた島田亨さん(現USEN-NEXT HOLDINGS取締役副社長COO)が振り返った。
 2011年3月11日、地震の発生は午後2時46分。島田さんは東京・品川にあった楽天本社(当時)2階のミーティングルームにいて会議中だった。「ものすごく大きな長い揺れが来たわけですが、僕は揺れている最中に、ニュースやインターネットの情報を見るまでもなく、『これは宮城だ』と直感しました」
 というのも、球団は3年前の08年同年6月14日にも、午前8時43分発生の岩手・宮城内陸地震に見舞われ、本拠地Kスタ宮城(現:楽天生命パーク宮城)で行われる予定だった巨人戦を急きょ中止する経験をしていた。さらに30年以内に必ず宮城沖で大きな地震が起こるとの予測もあり、本拠地にAED(自動体外式除細動器)を設置し、講習を行うなど準備をし...

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