過去10年間のパ・リーグ与死球トップ3を紹介。制球力や役割との関連性は?

2020.1.23(木) 12:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
ファイターズ・杉谷が2打席連続デッドボール

「与死球」がフォーカスされることは決して多くないが……

 投手が残した成績を示す指標はいくつもあるが、被安打、奪三振、与四球といった数字に比べ、「与死球」が大きくフォーカスされることはそう多くはない。その投手自身の制球力に加え、シュートやツーシームといった球種を投球の軸にしているか否かや、所属するチームの主戦捕手の配球の傾向にも左右されるが、与死球の数は年間一桁となる投手が大半。単純に数字としても小さくなりやすいことが、より注目を集めにくくしている面もあるかもしれない。
 被安打や与四球と同様に、投手にとって名誉とはいえない数字であることも手伝い、各シーズンにおいてリーグで最もデッドボールを与えた投手が誰であるかが知られる機会は、極めて少ないのが現状だ。しかし、投手にとっては時には厳しく内角を攻めることが重要であるのは間違いないところ。与死球数の多さは、強気な投球の裏返しとも取れるはずだ。
 ちなみに、歴代最多の165与死球を記録したのは、ライオンズのエースとして通算251勝を記録し、強気の内角攻めで「ケンカ投法」の異名を取った東尾修氏。年間記録は剛速球を武器に東映で活躍した森安敏明氏が、1968年に記録した22個。NPBで現役を続けている投手の中で、通算最多の死球を与えているのは涌井秀章投手(1...

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