3位の楽天と2ゲーム差で惜しくも4位に終わった千葉ロッテマリーンズ。最終的には悔しい結果に終わったが、来季に向けて多くの収穫があった1年でもあった。今回は、特集動画「シーズンレビュー2019」で試合を振り返り、本記事では選手にフォーカス。前編は投手を中心に、後編は野手を中心に千葉ロッテの2019シーズンを振り返っていく。
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チーム打点大幅増。立役者となった主軸選手たち
チーム打率は.249でリーグ5位に終わった一方で、チーム本塁打数は昨季の78本から132本に大幅増。チーム本塁打が100本を超えるのは、日本一に輝いた2010年以来9年ぶり、千葉移転後最多本塁打を記録した。さらにチーム打点は613と、埼玉西武の「獅子おどし打線」に次ぐリーグ2位を記録。455打点で最下位だった2017年、510打点で5位だった2018年から劇的に改善してみせた。
攻撃力を増した2019千葉ロッテ打線。その中心にいたのは荻野貴司選手だ。ルーキーとして迎えた2010年、46試合で25盗塁、打率.326と衝撃的なデビューを飾ったが、以降8年間は怪我に泣き続けた。しかし迎えた今季、開幕スタメンこそ逃したものの、4月に月間打率.355の好成績をマークしてレギュラーを奪取する。その後、腰痛により約10日間離脱するも、自身初の規定打席に到達。自己最多の125試合に出場して最終成績は打率.315、10本塁打の好成績でベストナインにも輝くなど、1番打者として申し分のない結...