2018年、2019年と優勝を飾り、パ・リーグ連覇を成し遂げた埼玉西武ライオンズ。昨季は一度も首位の座を譲ることなくシーズンを駆け抜けたが、今季は130試合目にして首位に浮上。福岡ソフトバンクとのし烈な優勝争いの末、9月24日に優勝を決めた。今回は、特集動画「シーズンレビュー2019」で試合を振り返り、本記事では選手にフォーカス。前編は投手を中心に、後編は野手を中心に埼玉西武の2019シーズンを振り返っていく。
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昨季最多勝を挙げた多和田真三郎投手が投手陣をけん引したいところだったが、開幕から不調。4月12日のオリックス戦では7回2死まで完全投球を披露する完封勝利で復活を予感させたが、以降に登板した9試合では全て5安打以上を浴びるなど、結果を出せず。同じく昨季11勝を挙げた榎田大樹投手も故障で大きく出遅れ、菊池雄星投手がオフにメジャーへ移籍したため、開幕から昨季の2桁勝利投手全員が不在、もしくは不調という緊急事態に陥った。
西口コーチから受け継いだ背番号「13」で先発陣の柱に
そんな中、自身初の2桁勝利(10勝)を挙げたのが高橋光成投手。今季は西口文也投手コーチが現役時代に背負った背番号「13」を継承。ただ、投球フォームは同コーチをほうふつとさせるダイナミックなものから変更した。セットポジションからまず足を上げ、一度下げた後に再び同じ位置へ上げて投球する「二段モーション」に近いものを導入。これが功を奏し、これまでの試合では最速で150km/h程度だった直球が、コンスタントに150km/hを計測するようになった。決め球はフォークであるが、奪三振率はそこまで高くはなく(6.55)凡打を量産するという面で機能した...
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