前夜エースに勝利をプレゼントできず、優勝が完全消滅となった楽天と、前夜首位に立った北海道日本ハム。嫌な空気を払しょくしたい楽天は安樂投手、少しでも福岡ソフトバンクを突き放すためにも勝利がほしい北海道日本ハムは高梨投手に、それぞれ先発マウンドを託した。
初回、安樂投手はいきなり先頭の西川選手に左中間への二塁打を浴びるも、後続をねじ伏せて無失点。自身初の2桁勝利に王手をかけている高梨投手もいきなり2死1,3塁のピンチを招くが、新人王を争う楽天・茂木選手から空振り三振を奪い、ピンチを脱する。
序盤はスコアボードに0が並ぶ展開だったが、迎えた3回からは「動」の展開に。3回表、北海道日本ハムは近藤選手の適時二塁打、大谷選手の豪快な21号アーチで3点を奪取。続く中田選手が打ち上げた打球をサード・ウィーラー選手が追っていき、最後はスタンドに身を投げ出しながらのナイスキャッチ。危うくスタンドに落ちそうになったところを何とか持ちこたえ、スタンドのファンと北海道日本ハム・白井コーチによって「救出」されると、スタンドからは大きな拍手...