「別所引き抜き事件」「三原ポカリ事件」…球史を彩った1リーグ時代の鷹と巨人

2019.10.16(水) 10:59 Full-Count 広尾晃
巨人・原監督(左)、福岡ソフトバンク・工藤監督※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images、荒川祐史)

戦前は巨人が60勝15敗1分けと鷹を圧倒、戦後は巨人の35勝36敗1分けと互角の戦いに

 巨人は1936年から、福岡ソフトバンクの前身である南海は1938年秋シーズンからペナントレースに参加。プロ野球草創期からライバルとして好勝負を繰り広げてきた。
 戦前、職業野球の時代には巨人と阪神(タイガース)の2チームが優勝を独占した。南海は1941年の4位が最高。巨人との通算対戦成績も巨人60勝、南海15勝、1引き分けと全く歯が立たなかった。
 南海が初めて優勝したのは終戦翌年の1946年。この年は近畿グレートリングと名乗ったが戦前に1シーズンだけ在籍して応召した山本一人(のちの鶴岡一人)が復員。プレーイングマネージャーとなりチームを初優勝に導く。丸山二三男が25勝、別所昭が19勝。監督の山本も一、三塁を守って打点王となりMVP...

続きを読む

関連チーム記事/TEAM