サブローが泣いた日

2016.9.5(月) 00:00 パ・リーグ インサイト マリーンズ球団広報 梶原紀章
千葉ロッテマリーンズ・サブロー選手 ※球団提供

05年10月17日。福岡ヤフードーム(当時)。千葉ロッテマリーンズが福岡ソフトバンクホークスを破って31年ぶりのリーグ優勝を決めた試合。サブローは泣いていた。試合中に泣いて、優勝が決まって、また泣いた。一方は悔し泣きで、最後は嬉し泣きだった。
「昔は悔し涙をよく流していたよ。その時は嬉しくて泣くなんてありえないと思っていたけど…。あったんやなあ、嬉し涙ってやつが…」。
ホークスとのプレーオフ第2ステージは激戦だった。2勝2敗で迎え、勝った方がリーグ優勝(当時はプレーオフ優勝チームがリーグ優勝)。05年10月17日は1点を争う緊迫した試合となっていた。サブローは4番・右翼での出場。忘れもしない打席は8回にまわってくる。1対2の1点ビハインドながら無死1,2塁。絶好の場面で4番打者。それまで一邪飛、遊併殺、一邪飛と結果を出す事ができなかったサブローは、自分で決めると強い気持ちで打席に向かった。勝ち越せば、夢にまで見た優勝が待っている。これまでお世話になってきた人たちの顔が頭の中...

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