世界がまだ見ぬボールパークを目指して。 北海道日本ハムファイターズ 事業統轄本部 小川太郎さん【パ・リーグお仕事名鑑 Vol.2】

2019.8.9(金) 15:00 パ・リーグ インサイト
北海道日本ハムファイターズ 事業統轄本部 小川太郎さん(C)PLM

 グラウンドの上で輝く選手やチームを支えているのはどんな人たちなのか。パ・リーグで働く全ての人を応援する、パシフィック・リーグオフィシャルスポンサーのパーソルグループと、パ・リーグインサイトがお届けする「パーソル パ・リーグTVお仕事名鑑」で、パ・リーグに関わるお仕事をされている方、そしてその仕事の魅力を紹介していきます。

前例がない、という喜び

 “新しい球場を創る”。ファンにとってはなんとも心騒ぐワードだが、そうそうチャンスは訪れない。NPBのフランチャイズ球場としては2009年の「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」、パ・リーグでは2001年の「札幌ドーム」完成から18年の時が流れている。そこに朗報がもたらされたのが昨年。北海道日本ハムファイターズが、新しいボールパーク構想を打ち出した。その内容を見ると実に壮大でなんとも心躍るものだ。2023年の開業を目指して進むこのプロジェクトを担当するのが小川太郎さんだ。
「業務としては大きく2つあります。まず新球場の設計・施工の全体管理です。社内の関係部署と連携し、各部署が実現したい内容を新球場の設計に反映させていきます。もうひとつは新球場の大きさ約6ヘクタール以外の約26ヘクタールという周辺エリアについて、面として整備していくためのマスタープランの作成を進めています」
 社内的にはチームサイドからの要望の他、チケッティング、マーチャンダイジング、飲食サービス、球場運営、など球団内の多様な視点を取りまとめる。このプロジェクトのキモは、新球場だけで完結するわけではなく、北海道庁や北広島市など地元自治体等とも連携しながら、ボールパークエリア全体が周囲にもたらす価値を考えていくこと。このプロジェクトを貫くコンセプトワード「共同創造空間」で表現されるように、多様なステークホルダーと議論を重ねながら意見の集約・調整を...

続きを読む

関連チーム記事/TEAM