元鷹・摂津正氏、FA取得時に考えた楽天移籍「2013年の日本一がなかったら…」

2019.8.5(月) 19:12 Full-Count
現役時代、福岡ソフトバンクで活躍した摂津正氏※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

2015年オフに国内FA権取得「悩んだんですけど…」

 2011年以降で5度の日本一を誇るなど、常勝軍団として球界をリードしている福岡ソフトバンク。2000年代後半から強豪へと上り詰めたチームを牽引したのが、2008年にドラフト5位で入団した摂津正氏だ。昨季限りで現役を引退するまで、通算282試合登板(140先発)で79勝49敗1セーブ73ホールド、防御率2.98をマーク。入団から2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝き、先発転向後の2012年には沢村賞も受賞した。
 秋田経法大付高からJR東日本東北に入社し、「エース」と呼ばれるようになってからは毎年のようにドラフト候補と言われながら、実際に指名を受けたのは26歳の時。“遅咲き”の右腕は福岡ソフトバンクで10年間のプロ生活を全うした。国内FA権を取得した際には、権利を行使せずに3年契約での残留を決めたが、実際には故郷の東北へ戻ることも考えていたという。Full-Countのインタビューに応じ、当時の心境と、福岡ソフトバンク残留を決めた胸の内を明かした。
 摂津氏がFA権を取得したのは2015年。4年連続開幕投手を務め、5年連続の2桁勝利を挙げた年だったが、オフに権利を行使せずに福岡ソフトバンクと複数年契約を結んだ。“福岡ソフトバンク愛”を貫く形となったが、その決断に至るまで、実際には揺れる思いもあ...

続きを読む

関連チーム記事/TEAM