メジャーで有効なフォーク、本人は「フィーリングを大事にしながら」
9日(日本時間10日)に今春3度目の実戦登板に臨んだエンゼルス大谷翔平選手。メキシカンリーグのティファナとの練習試合に先発し、3回を投げて1被弾を含む6安打6奪三振3四死球6失点という結果に終わった。この日はたびたび暴投を記録したり、2死球を当てたりと制球に苦しんだが、中でもポイントになりそうなのがフォークだ。
日本人投手がメジャーで成功するカギの1つは、フォークやスプリットといった落ちる球だ。かつてはトルネード投法で沸かせた野茂英雄氏、最近でもヤンキース田中将大投手らが“落ちる球"で打者を翻弄。大谷選手がメジャーで活躍する上でも、横の動きで揺さぶるスライダーに加え、高低差で勝負するフォークが有効に使えれば損はない。この日はフォークで三振を奪う場面もあったが、目立ったのは本人も認める通り「引っかけるボールの傾向が多い」ことだった。
ただし、ここで考慮しなければならないのは、キャンプ地アリゾナは気候が乾燥しているため、大谷選手に限らず誰にとってもボールが操りにくい場所だということ。今季からカージナルスで投手コーチを務めるマイク・マダックス氏は、以前「アリゾナでは大体の感覚で球を操れていればいい」と言っていたが、神経質になりすぎず、いい意味で大ざっぱでいられることも、時...