直近2年のパ・リーグは規定打席到達捕手は0人…
12球団で昨年規定打席に到達した捕手は、東京ヤクルトの中村悠平選手と巨人の小林誠司選手の2人だった。一方、パ・リーグはというと2016年、2017年と2年連続で規定打席に到達した捕手はなし。最後に規定打席に到達したパ・リーグの捕手は、2015年の埼玉西武・炭谷銀仁朗選手、森友哉選手、北海道日本ハム・近藤健介選手の3人。ただ、森選手と近藤選手は捕手登録となっているが、同年は指名打者での出場が多く、実質規定打席に到達した捕手は炭谷選手だけだった。
近年、パ・リーグの球団は複数の捕手を併用して戦うチームが増えてきている。昨年日本一に輝いた福岡ソフトバンクも高谷裕亮選手、甲斐拓也選手の2人が主にマスクを被り、埼玉西武は炭谷選手、岡田雅利選手、オリックスは伊藤光選手、若月健矢選手、北海道日本ハムは大野奨太選手(現中日)、清水優心選手、市川友也選手と多くの球団が2人体制、もしくは捕手3人体制を敷いている。
今季、規定打席到達が狙えそうな捕手は?
近年は捕手の規定打席到達が難しくなっているなかで、やはり楽天の嶋基宏選手と千葉ロッテの田村龍弘選手に期待したい。嶋選手はプロ11年間で規定打席に到達した回数は2度だけだが、350打席以上立ったシーズンは7度ある。昨年はパ・リーグの捕手で最も多い369打席に立った。近年は故障でシーズン途中に離脱するケースが多いが、万全の状態で1年間を戦うことができれば、パ・リーグの捕手では3年ぶりに規定打席に到達する可能性が高い。
もう一人の有力候補、千葉ロッテの田村選手はプロ3年目の2015年に365打席に立つと、翌2016年には430打席、2017年は359打席と規定打席到達にあとわずかなところまできている。盗塁阻止率は昨年リーグトップの.337を記録するなど守備面での貢献度は大きく、打撃力がアップすれば規定打席到達も...