3月4日、札幌ドームで行われたオープン戦。一際存在感を示したのは、颯爽とグラウンドを駆け回り、見事な悪球打ちを披露し、4安打2盗塁を決めたこの男だろう。
どこにいても、不思議と存在感のあるオールドスタイル。俊足、強肩、スイッチヒッター。多くの魅力を備えた千葉ロッテの背番号「10」、加藤翔平選手のことだ。
プロ初打席で強烈なインパクトを残してから5年。プロの高い壁に挑み、その都度挫折を味わってきた若武者が、今年こそは新体制のチームをけん引してくれる予感がする。
千葉ロッテの「持ってる男」
上武大学出身の加藤選手は、ルーキーイヤーの2013年に、新人としては63年ぶり2人目となるプロ初打席初球本塁打を放って鮮烈デビューを飾ると、フレッシュオールスターでも先制2ランを決め、クライマックスシリーズ初打席でも3ラン。思わず「持っている」と言いたくなるような離れ業で、プロ初年度からその存在をド派手にア...
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