8月7日に開幕する夏の全国高校野球選手権大会(以下、甲子園)に向け、全国各地の地方大会で代表校が続々と決まっていき、今日(7月31日)の神奈川、大阪の決勝の結果をもって全49の代表校が出そろい、甲子園へのムードは一気に高まるばかりだ。
甲子園に限らず高校野球の場合、過去の実績や練習施設が整った私立の高校が有利とされている。それはプロ野球選手の輩出にも直結しており、パ・リーグで言えば北海道日本ハムの中田翔選手、埼玉西武の中村剛也選手、浅村栄斗選手、森友哉選手などが卒業した大阪桐蔭高校。千葉ロッテの涌井秀章投手、北海道日本ハムの近藤健介選手などが卒業した横浜高校はその代表例と言える。その一方で、公立高校からプロ入りし、第一線で活躍する選手もいる。ここでは高校からプロ入りした選手にクローズアップしてみたい。
現在現役で活躍している選手でいえば、福岡ソフトバンクの内川聖一選手が挙げられる。大分工業出身の内川選手は高校時代、甲子園出場はなかったものの、強打の内野手として注目を集める。下級生時代には左かかとの骨に穴が開く難病に苦しんだが、手術を経て克服すると本塁打を量産。一躍ドラフト候補...