守護神とともに、日本産サブマリンにかかる期待は大きい
エースのジョーリス・チャシーン投手が退団し、パドレスの苦しい状況は続いているものの、打者不利な球場を本拠地としながら30本塁打を放ったウィル・マイヤーズ選手がチームの主砲であり、21セーブを挙げたブラッド・ハンド投手がブルペンの軸となっている。
牧田投手が世界でも珍しいサブマリンを生かして、左腕のハンド投手と左右の両輪を形成することができれば、チームの台所事情に光を与えることにもなりそうだ。
ナショナルリーグ西地区では厳しい戦いが続く
パドレスは、MLBの球団拡張を受けて1969年に誕生した。市場規模の大きいチームではないことに加え、所属するナショナルリーグ西地区にはドジャースとジャイアンツという強豪が存在していることも相まって、2006年を最後に地区優勝からは遠ざかったままだ。
2015年には、FAやトレードで多くの有望株を放出して大型補強を敢行する賭けに出たが、残念ながらシーズンの勝ち越しすらも逃し、動かせる予算も少なくなってしまった。現在はチーム再建の真っただ中であり、グリーン監督は難しい戦いを強いられている最中だ。
監督もアドバイザーもトレーナーもパ・リーグ経験者
パドレスのアンディ・グリーン監督は、2007年に北海道日本ハムでプレーした経験を持つ。2004年から大塚晶文氏が在籍し、現在は野茂英雄氏と斎藤隆氏がアドバイザー、元北海道日本ハムトレーニングコーチの中垣征一郎氏がトレーナーを...
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