「マリーンズのことだけを考えている」。新シーズンに向けて、頼もしいエースが帰ってきた。

2018.2.6(火) 16:53 パ・リーグ インサイト 望月遼太
千葉ロッテマリーンズ・涌井秀章投手 ※球団提供

海外FA権を行使していた涌井秀章投手が残留を決め、2018年も千葉ロッテでのプレーを継続することが決まった。
涌井投手の恩師である伊東勤氏はチームを去ったが、新指揮官の井口資仁監督も、現役時代から親交の深い相手。青年監督にとっても、前年最下位に終わったチームの立て直しに向け、気心の知れたエースの残留は非常に大きな「補強」となるだろう。

「これぞエース」を体現していた西武時代

名門・横浜高校で活躍した涌井投手は、2004年ドラフト1位で西武(現・埼玉西武)に入団。高卒2年目で早くも先発ローテーションに定着して12勝を挙げると、2007年と2009年に2度の最多勝を受賞。先発投手最高の栄誉である沢村賞にも輝いている。
球界屈指のフィールディング、無尽蔵のスタミナ、クールなマウンドさばきなどでもチームに安心感を与え、獅子のエースとして君臨。2012年からは自身の不調とチーム事情で抑えを任されたが、先発起用を求めて2013年オフにFAを宣言し、千葉ロッテへと移籍した。

地元で3度目の最多勝。見事な復活を果たす

千葉ロッテでは、プロ入り時の監督だった恩師・伊東氏の下で先発に固定され、涌井投手は瞬く間にかつての輝きを取り戻す。移籍2年目の2015年に、15勝で自身3度目の最多勝を獲得し、「沢村賞右腕の復活」を強く...

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