サッカー界と野球界が取り組む人材育成への仕掛け

2018.2.2(金) 18:56 パ・リーグ インサイト 新川諒
(C)PLM

パ・リーグ6球団の共同出資会社であるパシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)がパ・リーグ各球団の職員に向け、11月末から新たな人材育成への取り組みを開始。「パ・リーグ ビジネススクール(PBS)」と名付けられたこの取り組みの第6回目の講師を務めたのはJリーグチェアマン・村井満氏であった。
サッカー界と野球界が人材育成に向けて共に歩む。その意義について村井チェアマンは「野球界と一緒にこのような場が持てることをうれしく思います。結構、画期的なことなのではと感じています。同じプロスポーツを日本の大きな産業に、そして日本をスポーツで牽引しようという志をお持ちの皆さんと協力することは非常に意味があると思います」と語った。
この日は約50人のパ・リーグ全球団の職員が参加し、その中には球団社長の姿もあった。業界内の交流、海外視察などの機会は増えてきているものの、今回はJリーグのトップから貴重な話を聞けるということもあり、各球団スタッフが何かを学ぼうと日本中から集まった。

Jリーグでは人材交流の活発化を狙う

村井氏がチェアマンを務めるJリーグは日本のプロスポーツ界では一足先に「Jリーグヒューマンキャピタル」を立ち上げ、2016年から「スポーツヒューマンキャピタル(SHC)」を新たに独立させた法人組織下で運営している。さまざまな業界からの受講生を受け入れ、サッカー界にとどまらない業界へと送り込むことで人材交流を活発化している。SHCでもスポーツ界、ビジネス界のトップランナーたちが外部講師として参加しており、PLMの根岸友喜代表取締役もそのうちの...

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