5試合連続安打はブレイクの兆しか。新たな台湾のスター候補生、埼玉西武・呉念庭選手

2018.1.22(月) 00:00 パ・リーグ インサイト 成田康史

かつて「オリエンタル・エクスプレス」と称された郭泰源氏が在籍し、毎年「台湾デー」を開催するなど、かの土地と長く交流を続けている埼玉西武。そこにルーツを持ち、日本プロ野球最高峰の舞台で奮闘する若獅子がいる。メットライフドームに響き渡る「ウーイング」は他球団ファンにもお馴染み、24歳の呉念庭内野手だ。
台湾から岡山の共生高校へ野球留学し、第一工業大学に進学するなど、早くから日本で経験を積んだ呉選手。父親は台湾プロ野球界の英雄というサラブレッドであり、渡辺久信氏(現・埼玉西武SD兼編成部長)とは幼い頃から面識があった。50メートル5秒台の俊足とシュアな打撃、堅実な守備を評価され、2015年にドラフト7位で埼玉西武に入団する。
ルーキーイヤーの2016年、ファームで3割超の打率を残し、正遊撃手争いの急先鋒としてシーズン中盤に一軍昇格。初出場・初先発となった7月10日のオリックス戦でいきなり初安打を記録すると、その後40試合以上に出場し、永江恭平選手や外崎修汰選手らとの熾烈なポジション争いから一歩抜け出した...

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