今季限りで現役引退を宣言、プロ20年目がついに開幕
北海道日本ハムの田中賢介内野手のラストイヤーが始まった。現役引退を宣言して挑む2019年シーズン。北海道の象徴のような男は何を思い、フィールドに立っているのだろうか。
「正直、最後の1打席がどこになるかわからない。もしかして開幕して最初の打席になってしまうかもしれない。そういう意味ではやれることすべてやろう、という気持ちが強いですね」
今月6日。千葉・鎌ケ谷市内のファイターズタウンで千葉ロッテとのオープン戦が行われていた。試合前の打撃練習、背番号3が打席に入ると、それまでとは異なる空気感が漂った。打撃投手の球をしっかりとコンタクトした打球。そのほとんどは鋭いライナーで、計ったようにショートの頭上を超えていく。ティー打撃をする若手選手の中には、自らのスイングを止めてベテランの打撃練習を見つめ...