育成契約から数多の競争を勝ち上がった若鷲。八百板卓丸選手に寄せる期待

2017.12.17(日) 00:00 パ・リーグ インサイト

7月31日。シーズン中に育成選手が支配下登録を受けられる期限だ。この日が迫ると、各球団の育成選手たちは、より一層激しく首脳陣へのアピール合戦を繰り広げる。今季4年ぶりにAクラス入りを果たした楽天においては、まさにその7月31日に朗報を受けた若手選手がいる。高卒3年目の20歳、八百板卓丸(やおいた・たくまる)外野手だ。
福島県出身の八百板選手。「卓丸」という珍しい名前だが、「卓」は江川卓氏(元巨人)から、「丸」は野球ボールからきているらしい。「『球』という字を使ってしまうと『卓球』になるので」とのことで、実に覚えやすい名前からも、野球への熱い思いが感じられる。
小学1年から野球を始めると、中学時代は投手・内野手として全国大会を経験した。地元の強豪・聖光学院高校に進学し、3年夏に甲子園に出場。準々決勝で日本文理高校に敗れたが、相手エースの飯塚悟史投手(横浜DeNA)から唯一3安打を放っている。全4試合でリードオフマンを務めて打率.533、左翼手としても無失策と、攻守で母校の8強入りに貢献。2014年のドラフトで育成1巡目指名を受け、楽天...

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