現在の両リーグ首位に君臨している福岡ソフトバンクと広島の防御率はともに3点前後。この数字はいずれもリーグ1位の数字であるように、今や優勝争いをする上で投手陣の充実は必要な条件であると言っていいだろう。実際に近年(過去10年、計20チーム)の両リーグの優勝チームの傾向をみても、昨年の東京ヤクルトを除く19チームの防御率がリーグ1位もしくは2位であった。
もちろんその時代によって試合数や球場の広さなど諸々の条件が異なるが、単純に防御率という数字で比較してみたところ、2リーグ制以降の66年間での優勝チーム平均防御率はパ・リーグが3.25、セ・リーグが3.07という結果となった。数字としては悪くないと言える。
しかし、当然これまでの歴代優勝チームが全てこれに当てはまるというわけではない。中にはアッと驚くような防御率で優勝したチームも存...