今オフ、阪神の岩田投手が「ゴールデンスピリット賞」を受賞し、12月7日に行われた表彰式に出席した。ゴールデンスピリット賞とは、積極的、長期的に社会貢献活動を行っているプロ野球関係者に贈られる賞だ。
プロ野球選手の社会貢献活動に贈られる賞といえば、MLBにおけるロベルト・クレメンテ賞が有名だろう。この賞の由来となったクレメンテ氏はメジャーリーグで首位打者を4度、ゴールドグラブ賞を12度獲得したスターだったが、1972年、奉仕活動中の航空事故で亡くなった。現在に至るまで毎シーズン、彼のように慈善活動に励んだ選手に贈られる同賞は、MVPに匹敵するほど名誉ある賞とも言われている。
ゴールデンスピリット賞の表彰は、今年で19回目。パ・リーグに絞ると、2015年に楽天の今江敏晃選手(当時千葉ロッテ)が受賞した。今江選手が積極的な活動を始めたのは2006年。偶然テレビで見た身体障がい者の野球チーム「群馬アトム」との出会いがきっかけだった。自らチームに手紙を送り、交流が始まった。楽天に移籍した今もなお活動は続いている。他にも「今江スマイルプロジェクト」をはじめとして、数多くの社会貢献活動を行っている。今江選手の公式ホームページには活動の様子が記載されているので、ぜひ見て...