近年は、独立リーグの選手がドラフト指名を受け、NPB入りを果たすケースが増えている。今年のドラフト会議において、BCリーグの石川ミリオンスターズから寺田光輝投手(横浜DeNA6位)、寺岡寛治投手(楽天7位)、沼田拓巳投手(東京ヤクルト8位)が指名されたが、同一チームから3人の選手が支配下指名を受けるのは、独立リーグ史上初の快挙だった。
千葉ロッテの三家和真外野手も、その石川ミリオンスターズからNPBまで駆け上がった「独立の星」の1人である。ただ、三家選手の場合は、過酷な独立リーグから日本プロ野球最高峰の舞台に「舞い戻ってきた」という方が正しい。
1993年生まれの24歳。市立和歌山高校出身。三家選手の野球人生は波乱万丈だった。2011年のドラフトで広島から育成4巡目指名を受けたが、怪我もあって2年目に早くも戦力外通告を受ける。12球団合同トライアウトに参加するもオファーがなく、その後は3年間、独立のBCリーグに...