田中マーくんならぬカーくんは俊足好守のスイッチヒッター。その頭脳も生かしていつかチームを背負う

2017.11.24(金) 00:00 パ・リーグ インサイト

2016年にドラフト3位で楽天に入団した田中和基選手。ルーキーイヤーの今季は51試合に出場し、値千金のプロ初本塁打も放った。一軍定着とまではいかなかったものの、持ち味の俊足と堅実な守備、愛されるキャラクターで存在感を発揮したシーズンだったと言える。
田中選手は福岡県出身。中学を卒業する頃にはプロ野球選手になる未来を現実的には想像しておらず、大学進学を目指して県内トップクラスの進学校を受験した。第1志望は、東京大学の合格者を多数輩出している修猷館高校だったというのだから驚きだ。結局西南学院高校に進学しているが、こちらも県内有数の名門校。ただ、野球においては無名だった。
高校では理系に在籍し、指定校推薦で立教大学へ進学するため文系に転部。3年時に左足を負傷、そのリハビリ期間に猛勉強したと言い、非常に優秀な成績を収めて大学進学を決めた。東京六大学リーグでは走・攻・守においていずれも高い潜在能力を見せ、中高からエリート街道を歩んできた他の選手を抜き去ってドラフト候補に挙げられるようになる。4年時から本格的にスイッチヒッターに挑戦し、春には両打席本塁打も放った。同期には澤田投手(現・オリックス)、田村伊知郎投手(現・埼玉西武...

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