昨季、北海道日本ハムに最大11.5ゲーム差からの逆転優勝を許し、悲願のリーグ3連覇を阻止された福岡ソフトバンク。V奪回を目指す今季は故障離脱する選手が相次いだが、持ち前の選手層の厚さでカバーし、史上最速でリーグ優勝を果たした。
日本シリーズでは、セ・リーグ3位からの下克上を狙う横浜DeNAとの激闘をも制する。福岡ソフトバンクの2017年は、毎年優勝候補に挙げられるだけの「巨大戦力」を、改めて見せ付けたシーズンだったと言えよう。ここでは、悲願の3連覇に王手をかけたい来季、さらなる活躍が期待される選手たちを紹介していく。
今季の福岡ソフトバンクのチーム成績を見ると、本塁打・防御率においてはリーグ1位。完封勝ちもぶっちぎり1位。投打ともに非常に優秀な成績である。しかし、先発の完投数「4」は、実は12球団最少タイの数字。福岡ソフトバンクの強さは、4番に本塁打王が座る打線と、最優秀中継ぎ・セーブ王を擁する中継ぎの奮闘なくしてはあり得なかった。今季の王者の課題をあえて挙げるのなら、「先発」だったというこ...