社会人5年でプロ入りした右腕の次なる課題は…
休日になると約2万人のファンが集まる福岡ソフトバンクの春季キャンプ。華やかな雰囲気にプロ初キャンプを迎えたJR東日本から入団したドラフト4位、23歳の板東湧梧投手は思わず笑顔を浮かべた。練習場からブルペンに移動するだけ、近距離から色紙を持ったファンから「板東さん!」と声をかけられる。
「プロってこんなにも多くの人が集まるんですね。最初はビックリしました」
板東は鳴門高(徳島)時代、エースとして4度の甲子園を経験。3年時はエースとしてマウンドに立ち、夏はベスト8まで進出した。当時から140キロの速球が武器で、JR東日本に進んでからは、3年目の春に行われたスポニチ大会・大阪ガス戦で3安打1失点6奪三振の好投を見せるなど、この年から一気にドラフト候補に名を連ねるよ...