【注目選手】異国の地でセットアッパーに。荒波を乗り越えて輝いた「ハーバード大卒右腕」。

2017.11.12(日) 00:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太

世界屈指の名門大学で学位を取得しながらメジャーの舞台を経験し、大手術を乗り越えてチャンスをつかんだ不屈の右腕。楽天のハーマン投手のキャリアは、まさに波乱万丈だ。ハーバード大学出身のインテリ投手として入団時から注目を集めていたが、単なる話題性だけにとどまらない存在だったことは、今季のピッチングによって証明済みだろう。
ハーマン投手は2005年にインディアンスに入団し、5年後にメジャーデビューを果たす。この年はMLBで40試合に登板してセーブも1つ記録し、防御率は4.03。その実力が最高峰の舞台でも通用することを示した。翌年も40試合に登板して防御率は5.11ながら、4勝0敗。続く2012年には登板数は15試合に減ったものの、防御率が2.33と良化し、MLBの舞台でも着実に成長の跡を見せつつあった。
ところが、2013年、30歳にしてトミー・ジョン手術を受けてからは長く苦しい闘いを強いられることに。翌年にインディアンスを自由契約となり、マイナー球団を渡り歩く。2016年にようやくフィリーズで術後初のMLB昇格。14試合で1勝2敗、防御率8.40と以前のような成績こそ残せなかったが、大手術からの復活を印象付けるシー...

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