昨年のオフに岸投手とハーマン投手を獲得し、ドラフトでは即戦力投手を中心に指名するなど、明確な課題意識を持って今季に臨んだ楽天。打線に外国人選手を3人並べ、「1番・茂木選手、2番・ペゲーロ選手」という斬新な戦略も当たり、圧倒的な強さで前半戦を首位で折り返した。後半戦は主力の故障離脱が相次ぎ、10連敗を経験するなど苦しんだものの、最終的には4年ぶりのAクラスとなる3位でシーズンを終えている。
クライマックスシリーズファーストステージでは、2位・埼玉西武を下してファイナルステージに進出。リーグ王者・福岡ソフトバンクの前に敗れたが、チームの成績を大きく伸ばしつつ多くの経験値を得たシーズンだったことは間違いない。ここでは、2013年以来のパ・リーグ制覇も大いに期待できる来季、さらなる活躍が期待される選手たちを紹介していく。
楽天の期待の選手と言えば、茂木選手を外すことはできないだろう。ルーキーイヤーの昨季から正遊撃手を務め、チーム最高打率を叩き出し、もはや若手ではなく主力としての重責を担った今季。先頭打者本塁打に象徴される「長打を備える1番」として起用されると、5月には球団生え抜き史上初の2桁本塁打...