速球とスライダーを軸に左打者を抑えてきた左腕の安定感は、チームが不振に陥った中でも不変だった。千葉ロッテの松永投手は今季も50試合に登板して18ホールドをマークし、貴重な左投手としてブルペンを支えた。さらに、毎年40試合以上に登板し続けてきた左腕にとっては、節目となる数字も間近に迫ってきている。
高松商業高校、関西国際大学、大阪ガスで実績を積み上げてきた松永投手は、2012年のドラフト1位で千葉ロッテに入団する。球団からも「即戦力として先発、中継ぎ、抑えの全てをこなせる万能投手」として、1年目から一軍での活躍が期待されていた。
松永投手はその期待に応えて、ルーキーイヤーから重要な局面での登板を重ね、即戦力にふさわしい投球を披露。主に中継ぎを務めたが、シーズン終盤には先発に転向し、クライマックスシリーズファーストステージ第2戦の先発も任された。シーズンは58試合に登板して4勝1敗28ホールド1セーブ、防御率2.11という素晴らしい...