見どころ

エース・正二塁手・主力捕手を欠いた埼玉西武の「新時代」プランは? 南郷キャンプ見どころ

2019.1.31(木) 11:00 パ・リーグ インサイト
埼玉西武ライオンズ・多和田真三郎投手(C)PLM

 埼玉西武の春季キャンプは2月1日から宮崎・日南市で行われる。今季のチームスローガンを「CATCH the GLORY 新時代、熱狂しろ!」とした昨季リーグ王者は、これまでとは異なる布陣で球春を迎える。今回は、埼玉西武キャンプの見どころを紹介していきたい。

開幕投手争いは最多勝投手vs大ベテランか?

 埼玉西武投手陣の直近の課題は、やはりメジャー移籍でチームを去ったエース・菊池雄星投手の穴埋めということになるだろう。名誉ある開幕投手の座をめぐって、見応えのあるアピール合戦が繰り広げられることが予想される。
 現時点で開幕投手候補筆頭に挙がっているのは、昨季の最多勝投手・多和田真三郎投手だ。昨年は打線に救われて白星が転がり込む場面も目立ったが、先発の柱としての自身の立場をさらに盤石なものとすることができるか。プロ3年目を迎える今井達也投手も、次世代エースとして大きな期待がかけられる。そして、巨人から人的補償で移籍してきた内海哲也投手は、開幕投手を3度経験した大ベテラン。いずれにしても若い投手陣にとって、通算133勝の一流左腕の存在は、素晴らしい教材となるだろう。
 2018年ドラフトルーキーでは、1位・松本航投手と4位・粟津凱士投手、6位・森脇亮介投手がA班(一軍)メンバーに抜擢された。森脇投手は26歳のオールドルーキーであるだけに、即戦力の活躍が求められる。フリー打撃などでの登板があった場合、破壊力抜群の野手陣に対して、どこまで自分の投球ができるのか注目だ。

正二塁手・主力捕手を欠くも若獅子にとっては大チャンス

 野手陣では、昨季までキャプテンを務めた浅村栄斗選手が東北楽天へ、投手陣の信頼厚い炭谷銀仁朗選手が巨人へ、それぞれ移籍してしまった。しかし、2人の主力の離脱は、他の選手にとっては定位置獲得に向けての大きなチャンス。激しい競争を勝ち抜き、開幕一軍の座をつかむ選手が登場す...

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